レトロスペクティブ&講演会in琉球大学

エリカ様

2010年06月07日 14:28

先週の土曜日、琉大に通う映画好きの友人を誘って
諏訪敦彦監督の映画「不完全なふたり」上映会とトークショーに参加してきました。

諏訪敦彦監督について…
広島県広島市出身の映画監督。即興的演出技法で知られる。
母校である東京造形大学教授、学長。

広島県立廿日市高等学校卒業後、
かわなかのぶひろの影響で東京造形大学デザイン学科に入学。
大学在学中からインディペンデント映画を製作。
『はなされるGANG』で、ぴあフィルムフェスティバル入選。卒業後、
石井聰亙や山本政志の作品に携わる傍ら、テレビドキュメンタリーの演出を手がける。
1996年に『2/デュオ』で長編映画監督デビュー。
-監督作品-
* 2/デュオ (1997)
* M/OTHER (1999)
* H story (2001)
* 不完全なふたり Un couple parfait (2005)
* パリ、ジュテーム Paris, je t'aime (2006)
* ユキとニナ Yuki & Nina (2009) 「ユキとニナ」は桜坂で公開中(11日まで)

諏訪監督の映画を観たのは今回が初めてなのですが
観た後に、何かこう、胸がザワザワするような
ひとつの芸術作品を見たときのような余韻の残る映画でした。

私は、そういったものが好きです。
ハリウッド映画などは、白黒はっきりさせて
敵と味方がはっきりしてたり、不幸と幸福がはっきりしてたり
そういうものが多いですけど、

実際は、人生ってそうはっきりしてるものじゃない
はっきりさせられないことの方が多いですよね。
何が正解で何が不正解だったかなんて、その時には誰も分からない。

でも、観る側は答えがある方が安心できるんですよね。
うーん。
映画は、いろんな楽しみ方があっていいし
それを否定するんじゃなくて、もっと
いろんな映画を受け入れられるような環境があるといいな。
これだけ世界が多様になってきているのだから
人と違うことをしようとしたり、ユニークなことをしようと考えるよりも
いかに、自分の価値観の違うものと、共感…じゃないけど
関われるかコミュニケーションがとれるかということなんだと思います。

トークショーに友人の知り合いの映画ライターの方も来ており
ふてんま結いちばのことを紹介すると、興味を持ってくれ
さっそく、いろんなところに宣伝してくれました。感謝!

琉大でのトークショーが終わって
宜野湾にあるカフェモフモナにて懇親会があり
それにも参加させてもらい…

皆さん和気あいあいとしていて、とても楽しい夜でした。
諏訪監督は、どんな質問にも親身に言葉を返していて
私は学生さんと監督の話を「ふむふむそうか」と聞いていました。

私は、日々、普天間で何ができるだろう?と考えている訳ですけども
特別な大きなことをしようとはしていません。
いろんな人とコミュニケーションをとって
街とも深く関わって、それぞれの望んでいるものが結びついて
何かが生まれてくればいいな。と思っています。
人々が望んでいなければ意味がない。
街が必要としていなければ意味がない。
意味があるものかどうか試すところから、
それぞれの望んでいるものを見つけ
それを結びつけていくのが私の役割だと思っています。
だから、とにかく動いてみるしかないですね。

文化的に経済的に豊かな地域になるには
あと100年も200年もかかるかもしれない
でも、その一歩に貢献していく人たちがいなければ
ずっとこのまま衰退していくだけです。
「普天間をどんな街にしたいか」
一緒に考えていく人が増えてくれればいいな…

さて、今週の金曜日は赤木圭一郎の映画「錆びた鎖」を上映します。
地元普天間ではじわりじわりと反響があり
ポスターの前で「なつかしい」と足を止めてくれる地域の方々も結構多いです。
知らない方も、ぜひこの機会に赤木圭一郎を観に来てくださいね!
お待ちしております。


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