映画の著作権について

エリカ様

2010年11月09日 13:25

いよいよ今週の金曜日は、定期上映会の日でございます

上映会用のDVDも到着しました。

今日は知っているようで知らない著作権のお話をしたいと思います。
一般的に映画館で上映される
映画作品は莫大なお金と人材があってはじめて製作されます。
そういうこともあってか、映画のお金の話はいろいろ複雑です。
昔は、大手製作会社が全てをマネジメントしていました。
俳優さんを雇い、脚本家を雇い、映画を制作し、上映するまで全てです。
ですが、現在では、ひとつひとつ別の組織へと分散されていきました。
(そこには今でもいろんな動きがありますが)

今日は「著作権について」なので
みなさんが疑問に思っていることをズバリご説明しますね。

・レンタルショップで借りるDVDで上映会をしてはだめ?
 上映会をしようと思う人ならば必ず考えてしまうことでしょう。
 答えは、ダメなんです。
 レンタルDVDは個人視聴の権利しかついていません。
 無断で人を集めてDVD映画を観たり、お店で流して不特定多数の人に対し
 店や商品の促進に映画を使うと違法となってしまいます。

・じゃあ上映会をしたいときに何が使えるの?
 ちょっとややこしいのですが、
 各映画メーカーでそれぞれの用途に合わせて規定が決められていて
 ・上映会用
 ・展示会用
 ・イベント用
 ・キッズルーム
 ・乗りもの(バス、ホテル、飛行機、電車、船)
 ・ホテル・宿泊施設 
 など…
 
 実際、メーカーに直接問い合わせると、私の経験上、
 あっちこっちに担当者をまわされて、最後は結局取り扱ってなかったり
 金額がとっても高かったりして、直接メーカーさん問い合わせて上映会用の作品を
 使ったことがないです。

一般の私たちが上映会をしようとすると
このような問題がある為、なかなか上手くいかない…でも
最近ではメーカーと利用者の間に立ち、
著作権譲渡の申請をしてくれる会社も増えてきています。
これは、フィルムの時代からDVDへと変わり
映画作品自体が高画質で安く観られるようになった為です。
一般でも、工夫次第で上映会が開催できる時代になったのです。

「ふてんま結いちば」にて毎月上映している作品は
50名以下の無料上映会用のDVDを借りています。
メーカーによって値段は全く違ってきますが
今回の上映会用DVD版権使用料に3万5千円ほど費用がかかっています。
有料になると、また少し値段は上がるようです。

もう少し、利用する方が増えれば、そのニーズに合わせて
新しい映画の流通の可能性が出てくると思います。
カフェとかでも30人程度の規模で
気軽に上映会ができる時代になると嬉しいな。
今はまだ、版権料が高いので難しいんですけど
これから、そういった可能性はあるような気がしています。

「業務用DVD」と検索すれば
上映会用のDVDについての情報が得られますので
興味のある方はいろいろ探してみてくださいね。





 
  

 

 
 

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