9月の前半はギャラリーの利用が入っており
常設展示「ふてんま展示室」はお休みです。
「ふてんま展示室」は更新し続け
内容を深くしていきたいと思っています。
前半の利用が終わったら、更新できるよう
今、準備をしてます。宜野湾市文化課からも協力してもらい
昔の普天間の写真を提供してもらいました。お楽しみに!
その普天間展示室の準備に合わせて
いろいろな本から普天間の歴史を勉強している私ですが
月刊自治新報という雑誌をかなり参考にしています。
これは、宜野湾市30周年記念につくられたものです。発行されたのは、1992年です。
敗戦後の壊滅的な打撃から、宜野湾はもの凄いスピードで発展していきましたが
今もなお、市のど真ん中に普天間基地は存在し続けています。
月刊自治新報から文章を抜粋ー
「異常と普遍」有村 善一
今更だが、われら宜野湾市民は、日夜、巨大な米軍基地を枕にしているのが現実。
しかも、小さな市域の中に、異常なまでに大きい面積を、でんと占めている。
そればかりか、立地箇所が、市域のどまん中ときているのだ。これは、誰がみても異常だ。
それゆえにか、逆に、その対極には、世界平和を希求する感覚、
思想が市民の中に豊かに育ちつつある。これは、だれがみても異常ではなく「普遍」である。
また、この普遍は、いつの日か必ず異常性を打ち砕こう。事実、世界の大宗は、
その方向へ向かって闊歩しつつある。
とにかく、戦争はすべての破壊を結する。従って、また言うが、
未来に向かって発する諸計画は、まずは、すべての破壊に通ずる戦争の芽を、
事前にむしりとる作業と常に連動しあってこそ成功すると言えよう。
肝心なことは、そのために、どんな形のシステム化がなされているか、あるいは創造すべきか、である。
ともかく、幾度もくり返すが、戦争は、どんなにすばらしい計画でも、消し去ってしまう魔であることを、
市民同士で強く深く再認識しあっておきたいものである。
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これは、18年前に書かれた文章ですが、どうでしょうか?
私たちは平和を強く深く認識しあっていけてるのかな?
基地があることに慣れっこになってしまって、日々の生活に追われて
そういうことを考えるきっかけや、時間をなくしてしまっているかもしれない。
少しでも普天間を知って欲しい。ニュースで騒がれている「普天間」ではなくて
街の生い立ちや、無くなってしまったもの、今も受け継がれているもの
普天間の明るい未来を創造してくれる人が少しでも増えてくれたらいいな。
生活のすぐ側にある戦争と平和と未来を普天間で考えてみませんか?
そういう思いで「普天間展示室」を企画し準備しています。